社会福祉法人 仁生社 江戸川病院は、日印再生医療センター、学校法人 芝浦工業大学との共催により再生医療の横断的研究に焦点を当てた国際学術イベント「第14回NCRM NICHE(エヌシーアールエム  ニッシュ)」が2019年10月14日に開催されました。

https://www.edogawanicheprize.org/jp/

今年の「NCRM NICHE」では再生医療の最前線で活躍する著名な医学者による特別講演、および江戸川ニッシュ賞。「NCRM NICHE」では医学だけにとどまらず、工学や薬学などの多様な分野が関連する境界領域であるため、様々な専門分野の学生が集まります。

当イベントの実施目的は、参加者らがボーダーのない再生医療分野においてネットワークを構築させ、新たな共同研究や発見を生み出すプラットホームとなることです。過去の参加学生の中には、国内外名門校への進学者や臨床医として各分野の第一線で活躍している者もいます。

今後の再生医療分野における国際的なコラボレーションの展開が期待されています。

 

 ■NCRM NICHE(エヌシーアールエム ニッシュ)とは
NCRM NICHEは、再生医療分野に焦点を当てた国際学術イベントです。2006年より毎年10月にインド・チェンナイにて開催しており、2017年以降はその場を東京に移し実施しています。当イベントでは、国内外から厳格な審査により選抜された優秀な学生や学者を招聘し、特別講演、クイズ大会、研究発表などを行います。

 

プログラム1) 「iPS細胞技術を用いた血小板 大規模製造」

江藤 浩之 氏
京都大学(日本) iPS 細胞研究所 臨床応用部門 教授

ヒト多能性幹細胞から効率よく血小板や造血幹細胞をはじめとする各種血液細胞を誘導する新技術を開発。献血に依存しない輸血システムの実現および遺伝子治療を目指した基礎研究・技術改良を促進。

 

プログラム2) 「 多能性幹細胞を用いた ヒトβ細胞発生のモデリング」

Dr. Maria Cristina Nostro (マリア・クリスティナ・ノストロ氏)
McEwen幹細胞学会(カナダ) 研究員、トロント大学(カナダ) 生物学部 助教授

ヒト多能性幹細胞から機能的β細胞を生成する研究を主に行っている。1型糖尿病患者のための療法開発を目的とした研究チームを率いており、また多臓器移植チームのメンバーとしてトロント総合病院にも所属している。

 

プログラム3) 「再生医療とアンチエイジングのための幹細胞」

Dr. Jurgen Hescheler (ユルゲン・ヘシェラー氏)
ケルン大学(ドイツ) 神経生理学 教授

世界中で最も著名な幹細胞研究者の一人。初めて幹細胞の電気生理学的特性を発見し、また、ドイツにてヒト胚性幹細胞の研究を行う許可を得た最初の科学者でもある。

 

 プログラム4) 江戸川ニッシュ賞授賞式上映会
2019年江戸川ニッシュ賞は、免疫療法によりがんとの闘いで先駆的な偉業を成し遂げたスティーブン・ローゼンバーグ氏(米国国立がん研究所)が受賞することになりました。

同賞は社会福祉法人仁生社江戸川病院(東京都江戸川区)と日印再生医療センター(インド・チェンナイ)が2018年に創設したもので、江戸川ニッシュ賞委員会の選考により毎年1名の医療の発展に貢献した科学者や医師を表彰します。

Dr. Steven A. Rosenberg (スティーブン・ローゼンバーグ氏)
米国国立がん研究所(NCI) 外科部長

米メリーランド州の米国国立がん研究所(NCI)外科部門長、米国軍保健科大学およびジョージ・ワシントン大学医学・健康科学大学院の外科教授を務める。
がん患者に対しての有用な養子免疫療法や遺伝子改変T細胞など、新たな療法を初めて開発し、がん療法の発展に貢献した。

 

 

 

 

 

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000044412.html